Hitachi

« WebDB Forum 2009に出展しました | メイン | Hitachi Open Middleware Worldに出展しました »

2009年12月17日 (木)

CEP/EDAとストリーム

ミドルウェア技術をちょっと調べてみようとすると,EDA,CEP,BAM,MOM,
Pub/Subなど,いろいろな用語が飛び交っていて,何が何だかよくわからない,
とのご意見をよく頂きます。今回は,これらのミドルウェア技術について,
その関係,そして,ストリームデータ処理(SDP)技術との関係を少し整理して
みましょう。

まず,これらの用語の正式な名称ですが,
EDAはイベント駆動型アーキテクチャ(Event-Driven Architecture),
CEPは複雑(または複合)イベント処理(Complex Event Processing),
BAMはビジネスアクティビティモニタリング(Business Activity Monitoring),
MOMはメッセージ指向ミドルウェア(Message Oriented Middleware),
Pub/Subは出版-購読型モデル(Publish/subscribe)
のことを指します。

Webページやレポートを見てみると,EDAはイベント駆動型のアーキテクチャ
全体を指し,これらの中では最も大きな概念,CEP,BAM,MOMはEDAを実現
するためのコア技術,と位置づけられていることが多いようです。直感的には,
EDA⊇CEP+BAM+MOMという感じでしょうか。

次に,CEP,Pub/Sub,SDPの関係ですが,CEPはイベントデータ処理のモデル化,
イベントデータに対するルール記述,記述したルールの適用エンジンを含み,
加えて時系列イベント処理もサポートするようにとらえられることが多く,Pub/Sub
やSDPを包含する概念と考えてよさそうです。直感的には,CEP⊃Pub/Sub,SDP
という感じでしょうか。

SDP技術に時系列イベント処理機構を組み込んで処理対象を拡大していこうと
する試みも研究段階にあるようで,米国の大学を中心にして成果が出始めて
いるようです。機会があれば,これらの拡張技術をご紹介したいと思います。

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

aa

免責事項や著作権など

© Hitachi, Ltd. 2009, 2016. All rights reserved.